アルテカ野村紘一さんのアイデアが成功した理由ってどうよ

アルテカの野村紘一さんは次から次へと新しいアイデアを出す人として知られています。そのうちの一つは土地の所有者と共同経営して建てるマンションです。所有者は優れた立地条件の場所に土地を持っていますが、活用することができません。空き地のままです。マンションを建てるにも、かなりの資金が必要です。投資するほどの資産はありません。一方で開発会社は建物を建てる技能や材料もちろん資金繰りの方法も心得ています。ないものは肝心の土地だけです。
そこで土地の所有者と協力してマンションを建てて、収益も公平に分配するというシステムです。誰も考えつかなかった方法で、非常に画期的でした。ほとんどの人は一ヶ月に一度髪の毛をカットします。家で家族にカットしてもらう人もいることでしょう。毎月のことなので、できるだけ安い美容院に行きたいと考えます。有名な一人千円のお店では短時間でカットしてもらうことが可能です。シャンプーやブローはありませんが、伸びた分の髪を数センチカットするのにはそれで十分です。土日には列ができるほど人気があります。一方で髪を切るだけの場所ってどうよと美容院に行ってリラクゼーションを得たいと考える人もいます。単に髪を短くするだけでなく、マッサージやスタイリストの雑談から癒しを得たいと考えているからです。
このように人の要求はさまざまです。価値観の違いから異なる需要が生まれます。安いものを売るためには、原価内のものしか提供できません。値段を高く設定するなら、可能は無限に広がります。先ほどの美容院のたとえで考えるなら、カット料金を一万円に設定した場合は使用するシャンプーから高級品を使うことが可能です。安いカット料金に設定したなら、安い値段のシャンプーやトリートメントにしないと採算が合いません。高級シャンプーの香水のような香りは気分が良くなります。何を優先させるかで、料金設定は変わってきます。野村紘一さんが注目したのはその点です。